【2019年アルバイト採用ブランド力調査(主婦編)】業界別では100円均一が、ブランド別ではセリアがトップ
- アルバイトブランド力・業界別第1位は昨年同様、100円均一
- ブランド別ランキング・第1位はセリア、2位はダイソー。100円均一がトップを独占
- スターバックス コーヒー 昨年1位から19位に。「若い人が働くところ」と、働く場所としては敬遠
「アルバイト採用ブランド力」を算出するうえでベースとなる、求職者がアルバイト先を探すときに重視する項目は、「仕事内容に興味がある・自分でも働くことができそう」が最多で97.4%。第2位は「安心して働けそう」94.4%。3位は「通いやすい場所にある」92.7%だった【図1】。
その結果をベースに「アルバイト採用ブランド力」を算出したところ、業界別1位は昨年同様100円均一。2位がスーパー(昨年3位)、3位は日用品・生活雑貨(昨年7位)と、小売業界が順位を上げた【図2】。
さらにブランド別では1位セリア(昨年6位)、2位がダイソー(昨年2位)と、100円均一ブランドがトップを独占、かつセリアがダイソーを上回る結果だった【図3】。
フリーコメントでは、
「全部100円だから、レジ業務が簡単そう」(30代女性)
「無理難題を言うお客さんがいなさそう」(40代女性)
といったように、仕事内容を想像しやすく、かつ【自分でも業務ができそう】というイメージが強くあることがうかがえた。
加えて、
「よく行くので店舗の存在が身近」(40代女性)
「店で扱っている商品が好き」(30代女性)
など、商品ラインナップの充実が順位を押し上げたようである。特にセリアがダイソーを上回る結果となったのは、
「店で扱っている商品が好き」(40代女性)
といった点が影響しているようである。
昨年1位だったスターバックス コーヒーは、今回19位にランクダウン。
「コーヒーの種類や淹れ方を学び、家でも活かしたい」(20代女性)
「お店の空間が好きだから」(20代女性)
という声が多く聞かれる一方で、
「若い人が働くところ。自分が働くイメージが持てない」(30代女性)
という意見が出ており、やや働く場所としては、敬遠される傾向にあった。
パートの有効求人倍率が1.75倍(2019年7月)と、空前の人手不足と言われる状況が続いている日本。企業・店舗にとっては、10月から最低賃金が東京・神奈川で初めて1000円を超えるなど、アルバイト募集時において条件面での他社との差別化が難しくなっています。一方の求職者は「職場の魅力」を応募の判断基準にする傾向が強くなってきています。
そこでツナグ働き方研究所は、2019年版アルバイト採用ブランド力調査を実施。単なる「人気ランキング」ではなく、求職者がアルバイトを探すときに重視する項目をベースに、「アルバイト採用ブランド力」を指標として独自開発、ランキング化したものです。人手不足に悩むアルバイト採用の現場に対して、「採用ブランド力」向上に向けた何らかの示唆につながれば幸いです。
調査期間:2019/4/19~2019/4/25
調査対象:業種を問わずアルバイト・パートとして求職経験が2年以内にある求職者または現就業者、全国の既婚女性233人
調査方法:インターネットによるアンケート
●このランキングは、下記のプロセスによって編成されています。
・対象は、アルバイト先として代表的なサービス業40ブランド。
・「アルバイトを探すときの重視項目」を調査したうえで、その「重視項目」を「仕事」「時間」「安全」「場所」「給与」「仲間」「成長」「環境」という8つの因子としてグルーピング。
・8因子の重視度に応じて加重値を算出。
・上記40ブランドの8因子ごとの評価をスコア化、加重値を掛け合わせランキング化。
・評価ポイントの合計値が高いブランド=採用ブランド力が高い=人材採用力が高いと認定。
●ツナグ働き方研究所では、単なる「アルバイト人気ランキング」でなく「採用ブランド力ランキング」というアプローチをしています。単なる人気ではなく、人材採用力とその要因を可視化することで、人手不足に悩むアルバイト採用の現場に対して、採用ブランド力向上につなげていただければと考えています。
●今後も、求職者や就業中のスタッフへの意識調査等により、「採用ブランド力向上」に向けた知見を提供していきます。
◆本件に関するお問い合わせ先
担当 :和田
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