【2017年アルバイト採用力調査】学生編
給与・仲間・仕事がポイント 1位はスターバックス!
我々、ツナグ働き方研究所は、「アルバイト採用ブランド調査」を実施。学生がアルバイトを選択する際に重視する因子を特定し、さらにアルバイト先としてメジャーな40銘柄を対象に、その因子ごとのイメージを数値化することで、アルバイト採用ブランド力を計測しました。単なる「人気ランキング」ではなく「採用ブランド力」をデジタルに可視化したランキングです。
今回の調査における「アルバイト採用ブランド」1位はスターバックス コーヒー。2位・3位は東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンという日本を代表するテーマパークが並んでいます。
トップ10圏内にはコンビニエンスストアの3大ブランドが揃ってランクイン、同じく身近なアルバイトブランドのマクドナルドやイオンも名を連ねています。
アルバイトを選択する際において重視する因子は、求職者全体では「時間」「給与」「場所」という条件系因子となっています。アルバイトを選ぶうえで条件面がまずベースとなるのは、想像通りの結果ではありますが、もう少し踏み込んで細かく分析をすると違った傾向が見てとれます。
まず、近年重視度が上がってきているのが、「仕事」「環境」「仲間」といった職場の雰囲気に関連する因子です。我々の他の調査では、2人に1人が応募前に「下見」に行っているというデータもあります。ブラックバイトを警戒する求職者心理を反映してか、職場への関心の高さが伺えます。
また、重視度を求職者全体と学生のみに絞った場合とで比較をすると、学生の特徴が表れているのが見てとれます。求職者全体で、一番重視されているのは「給与」で21.3%。学生はさらに4ポイントほど高く、25.3%が重視すると回答し、この傾向がさらに顕著です。さらに細かく性別でみると、男子学生においては、自分のキャリアや成長につながりそうだという「仕事」因子の重視度が求職者全体より高く、女子学生においては働いている人が魅力的だと感じる「仲間」因子の重視度が求職者全体より高い、という傾向が見てとれます。
ワンツーフィニッシュを飾ったスターバックスと東京ディズニーリゾートは、「給与」イメージはもちろんのこと、「仕事」「仲間」という学生が重視する職場因子において高い評価を得ているのです。これは、「時間」「場所」といった条件系因子で高いスコアを獲得してトップ10入りしたコンビニやスーパーとは、対照的です。そういえば昨今、スタバのバイト経験がシューカツで有利に働くという話を耳にすることが少なくありません。いまの学生にとっては、アルバイトして成長につながることや、職場で一緒に高め合っていける「仲間」が見つかることは、アルバイトすることで得られる大きなインセンティブだと感じているのかもしれません。
●今回のランキングは、下記のプロセスによって編成されています。
・対象は、アルバイト先として代表的なサービス業40ブランド。
・「アルバイトを探すときの重視項目」を調査したうえで、その「重視項目」を「仲間」「仕事」「身近」「時間」「場所」「給与」「環境」という7つの因子としてグルーピング。
・7因子の重視度に応じて加重値を算出。
・上記40ブランドの7因子ごとの評価をスコア化、加重値を掛け合わせランキング化。
・評価ポイントの合計値が高いブランド=採用ブランド力が高い=人材調達力が高いと認定。
●今回、単なる「人気ランキング」でなく「採用ブランドランキング」というアプローチとしたのは、人材調達力とその要因を可視化することで、人手不足に悩むアルバイト採用の現場に対して、採用力向上に向けた何らかの示唆につながらないかという思いからです。
●今後も、求職者や就業中のスタッフへの意識調査等により、「採用力向上」に向けた知見を提供していきます。
調査期間:2017/1/27~2017/2/1
調査対象:アルバイト・パートに直近で接点がある全国の18~69歳までの1,000人
◆本件に関するお問い合わせ先
担当 :和田
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