【2019年アルバイト採用ブランド力調査(シニア編)】
業界別では100円均一が、ブランド別ではダイソーがトップ
- アルバイトブランド力・業界別第1位は100円均一
- ブランド別ランキング・第1位はダイソー、2位はセリア。100円均一がトップを独占
- トップ10のうち、9ブランドを小売が占める。「自分でも働くことができそう」イメージが強い
「アルバイト採用ブランド力」を算出するうえでベースとなる、求職者がアルバイト先を探すときに重視する項目は、「仕事内容に興味がある・自分でも働くことができそう」が最多で93.4%。第2位は「通いやすい場所にある」91.6%。3位は「安心して働けそう」91.0%だった【図1】。
その結果をベースに「アルバイト採用ブランド力」を算出したところ、業界別1位は100円均一(昨年2位)。2位がスーパー(昨年4位)、3位は日用品・生活雑貨(昨年9位)で、小売業界が順位を上げた【図2】。
さらにブランド別では1位がダイソー(昨年5位)、2位がセリア(昨年7位)と、100円均一ブランドがトップを独占【図3】。
フリーコメントでは、どちらも商品が基本100円ということもあり、
「計算がすぐにでき、レジであまり困らなそう」(60代男性)
「私でもできそうだから」(60代女性)
という、【自分でも業務ができそう】といった印象を持つ人が多かった。
続く3位はイオン、4位カルディコーヒーファーム、5位ユニクロ、6位無印良品、7位IKEA、8位しまむら、9位クスリのアオキ。トップ10のうち、小売ブランドが9つを占めるという結果になった。シニアは特に小売ブランドでの業務について、「自分でも働くことができそう」という印象を持っているようだ。
パートの有効求人倍率が1.75倍(2019年7月)と、空前の人手不足と言われる状況が続いている日本。企業・店舗にとっては、10月から最低賃金が東京・神奈川で初めて1000円を超えるなど、アルバイト募集時において条件面での他社との差別化が難しくなっています。一方の求職者は「職場の魅力」を応募の判断基準にする傾向が強くなってきています。
そこでツナグ働き方研究所は、2019年版アルバイト採用ブランド力調査を実施。単なる「人気ランキング」ではなく、求職者がアルバイトを探すときに重視する項目をベースに、「アルバイト採用ブランド力」を指標として独自開発、ランキング化したものです。人手不足に悩むアルバイト採用の現場に対して、「採用ブランド力」向上に向けた何らかの示唆につながれば幸いです。
調査期間:2019/4/19~2019/4/25
調査対象:業種を問わずアルバイト・パートとして求職経験が2年以内にある求職者または現就業者、全国の60~69歳の男女167人
調査方法:インターネットによるアンケート
●このランキングは、下記のプロセスによって編成されています。
・対象は、アルバイト先として代表的なサービス業40ブランド。
・「アルバイトを探すときの重視項目」を調査したうえで、その「重視項目」を「仕事」「時間」「安全」「場所」「給与」「仲間」「成長」「環境」という8つの因子としてグルーピング。
・8因子の重視度に応じて加重値を算出。
・上記40ブランドの8因子ごとの評価をスコア化、加重値を掛け合わせランキング化。
・評価ポイントの合計値が高いブランド=採用ブランド力が高い=人材採用力が高いと認定。
●ツナグ働き方研究所では、単なる「アルバイト人気ランキング」でなく「採用ブランド力ランキング」というアプローチをしています。単なる人気ではなく、人材採用力とその要因を可視化することで、人手不足に悩むアルバイト採用の現場に対して、採用ブランド力向上につなげていただければと考えています。
●今後も、求職者や就業中のスタッフへの意識調査等により、「採用ブランド力向上」に向けた知見を提供していきます。
◆本件に関するお問い合わせ先
担当 :和田
※お問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いいたします。